現在のオーストラリアの状況とこの先日本では更なる規制が出される可能性が高いことを含め、先日オーストラリアから数少ない便で帰国しました。
恐らく帰国する人誰しもが帰るべきかどうか悩んだと思います。私もその一人です。
”もし自分自身がウイルスを持っていて移動の際や帰国して誰かに移してしまったら…”
”もしオーストラリアで感染して重篤化してしまったら…“
“日本で家族が感染してしまったら…“
生活、仕事、健康など考えれば考えるほど不安は出てきました。様々なことを考えた上で最大限できる対策をして日本に帰るという決断に至りました。
こんな方に是非読んでほしい…
- 現在オーストラリアにいるけど検疫について不安…
- 海外のコロナ政策を知りたい!
- 家にいて時間を持て余している!
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オーストラリアの現状
オーストラリアでは3月25日に感染拡大防止のための施設の閉鎖や外出の自粛要請が発表されてから、約3週間が経ちました。現在は1日の感染者数が100人を切っており、対策と国民の行動の成果が少しずつ数字に現れている様です。
仕事以外での州をまたぐ移動も規制され、国内線のほとんどが運休中です。また仕事等のために州をまたいで移動した際には14日間の自己隔離が必要です(状況にもよる)。
オーストラリア政府の対応(特にモリソン首相)は驚くほどスピーディーで、しっかりニュースをチェックしていないとついていけないほどです。また数々の規制に伴って国民に対しての国からの生活補助金も出ます。反対に規制を守らない人に対しての罰則(罰金)は厳しく、複数の友人と車に乗っていたために罰則を課せられたケースもある様です。
ですがまだまだ緊迫した状況であるのは確かで、バックパッカーだけでなくオーストラリア人の失業者も増え経済的なダメージは大きいです。モリソン首相はこの様な状況が6ヶ月以上続くだろうと発表しています。
オーストラリアへ帰国したオーストラリア人に対しても14日間の自己隔離が求められ、帰国した際には使用していない5つ星ホテルへ誘導され隔離を行う様です。
またメルボルン空港、シドニー空港共に社会的距離を保つための対策が徹底されており、待合所のシートにはテープが貼られていました。国内線乗り場はとても静かで、空港内のお店もほぼ全てしまっています。
オーストラリアに関わる日本のコロナ対策
オーストラリア⇨東京 運行状況
4月8日現在
検疫の実施(PCR検査)
4月3日以降から実施されている対策です。
対象者:14日以内にオーストラリアに滞在していた方(日本人も含まれます)。
空港の検疫所において,質問票の記入,体温の測定,症状の確認などが求められます。全員にPCR検査が実施され,自宅等(※2),空港内のスペース又は検疫所長が指定した施設等で,結果が判明するまでの間待機いただくこととなります(現在流行地域の拡大に伴い,検査対象となる方が一時的に急増しており,空港等において,到着から入国まで数時間,結果判明まで1~2日程度待機いただく状況が続いています。ご帰国を検討される場合には,上記のような空港の混雑状況や待機時間について十分ご留意いただくようお願いいたします。
https://www.melbourne.au.emb-japan.go.jp/itpr_ja/entrybanaus.html
実際に帰国する側から文章を読むと疑問点がたくさんありましたが、検疫が始まって間もなかったこともあり詳しい情報を集めることが困難でした。
羽田空港での検疫
実際に羽田空港に着陸してからの流れを説明します。
私の便は朝の5:00羽田着で時間通り到着しました。その後機内で約2時間ほど待機。前の到着便の検疫が終わるまで機内から出ることが出来ません。
その後同じ便で帰ってきた人たちは一箇所に集められ(搭乗ゲートの一つ)、検疫についての説明を受けます。様々な書類に記載し検査に向かいます。小さなお子さんをお連れの方やお手伝いの必要な方は優先して検査を受ける事ができます。
職員の方に誘導され簡易の検査場に行きます。細い綿棒を鼻の奥まで入れられ粘膜を採取します。
検査し終えたら今後の滞在場所などの調査をされます。検査結果が判明するまでは空港内の決められた場所(搭乗ゲートの一つ)で待たなければなりません。又は公共交通機関を使わずに(レンタカーも含む)自宅へ帰る方は検査結果を待た図に空港の外へ出る事ができます。(結果を待たずに外へ出て行くのは大丈夫なのかな…?)
検査が陰性ならホテル等への宿泊も許可されますが、その後も14日間の自己隔離をしなければなりません。
検査結果が判明するまでの時間は約1日と言われ、夜中又は次の日になる可能性もあるとの事でした。もちろんそれまでは自分で予約したホテルに行くこともできません。場合によっては空港内で一夜を過ごさなければならないという状況でした。この段階ではまだ預け荷物は受け取ることはできません。
陰性か陽性か判明していない多くの人たちが同じ場所で10時間以上過ごさなければならない状況…更に長時間フライトで疲労もたまり免疫力も低下しているのでいつ空港内で感染してもおかしくありませんでした。職員の方々も身につけているのはマスクのみで乗客だけでなく全ての人が感染リスクがある状況です。
もちろん食事を買う場所もありません(自販機はある)。お昼頃におにぎりと水を配布してもらえますが、念の為飛行機に乗る前に各自で用意しておいたほうが良いと思います。
飛行機が到着してから15時間後、ようやく結果を知らされ陰性だったためホテルへ向かう事が許可されました。結果を知らされてから空港を実際に出るまでも約1時間かかります。保安上、入国審査等を終え荷物をとり、最後の警察によるチェックを受けようやく空港から出ます。
近辺の駅やホテルを周る送迎バスが用意されているので、あらかじめ宿泊先を伝えバスに乗ります。大きな観光用のバスですが、感染予防のため約15人ずつ乗り込みます。
私が実際にホテルに到着したのは午後10:00。羽田到着後17時間です。
そして翌日車で実家に向かい、14日間の自宅待機(自己隔離)が始まります。
以上、現在の状況と羽田空港の検疫についての話でした。
対策にどうこう言いたいわけではなく、批判したいわけでもありません。寝る間を惜しんで毎日こういった検査をしたり政策を行なっている人がたくさんいます。検疫現場にいる職員の方の中には小さなお子さんをお持ちの方もおられると思います。不安の中で多くの方が国の安全のために働いています。
2つの国での政策の違いや国民の意識の違いを感じたからこそ記事にするべきかなと思いました。何が正解かは誰もわかりませんが、不要な外出を控えることで自分と周りの人の安全を保てるならそれをやらないという選択肢はあり得ないと思います。
皆さん生活も立場も価値観も違いますし、状況の捉え方も様々だとは思います。ですがこの期間の過ごし方次第で何ヶ月後、何年後かの自分自身や国を変えるのではないかなと思います。
最後に医療従事者はもちろんのこと、国の政策を考える方、郵便配達員の方、空港で働く方、スーパーマーケットで品出しをする方、自宅で不要な外出を控えている方、全世界全ての方々の健康を心から祈ります。
Thanks heroes!
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