現在はオーストラリアでワーキングホリデーをしている訳ですが、6歳からサッカーを始め約20年間サッカーをし続けていました。
今回はプレーヤーであった頃の感じたことや、プレーを離れて感じることをお話ししたいと思います。
サッカー観
サッカーに限らずスポーツはピッチに立てる人数が限られています。なので全員がハッピーになるというのはなかなか難しいのではないかなと感じています。
ピッチに立って実際にプレーする選手もいればベンチから、またはベンチ外から悔しい思いを抱えながらも戦っている選手もいます。
現役時代の頃は正直、試合に出ることができて尚且つ試合に勝った後でもあまりスッキリしない気持ちになることも多々ありました。これがスポーツだから仕方ない…と言ってしまえばそればでですが、なかなか難しい部分でもありました。
私自身がプレーする上で目指していたもの、強みとしたかったものは”誰とでも合わせられること””味方の良さを引き出して自分も活きる”ということ。
それは自分自身がずば抜けた才能や、ゴールを量産できるような選手、闘将タイプでなかったので(改善点ですが…)、じゃあ何ができるか?と考えた結果です。
味方の特徴に合わせたパス、その日のチームの状態や試合の中で何をすべきか、細かい声かけなど…
この様なサッカー観に至ったのは間違いなく浦和レッズレディースでの1,2年目で先輩たちにあらゆる方向からサポートしてもらったのが大きいです。
厳しくよくないところを言ってくれる選手、細かく指示をしてプレーしやすい様に動かしてくれる選手、ポジティブな声をひたすらかけてくれる選手、どうしたいかを聞いてくれそれに合わせてくれる選手。幸運にも代表レベルや日本の女子サッカーのトップの人たちに囲まれて高卒1,2年目を過ごしたのは選手としても社会人としても成長させてもらえた要因でした。
年齢を重ねれば求められることや立場も変わると思います。それはスポーツも社会も同じ。若い頃はとにかく体力があって疲れを知らなくてだったのが、だんだん変化していく。また見えてくるものも見える角度も変わってくる。
高校、チーム、代表とキャプテンという立場を任されることも多かったですが、正直”向いてないしタイプじゃないからやりたくないな...”と思っていました。笑 ですがその経験もチームがどうやったらうまく機能するか考える上ではとても良い経験でした。
セカンドキャリア
多くの選手が悩んでいる問題でもあると思います。いくらサッカーしていても引退した後や怪我等でプレーできなくなった時のことは何も保障されていません。漠然とした不安がそこにあります。特に女子サッカー選手は男子サッカー選手ほどお給料ももらえませんし、多くの選手が仕事や学校と両立しながらプレーしています。
結婚は?子供は?次の職業は?
周りのサポートももちろん必要ですが、大事なのは自分自身で備えること。自分の人生です。そのためにも現役の頃からいろんな業界の人と関わったり、様々なことに興味を持つことや勉強することはとても良いことだと思います。(もちろん本業をおろそかにしないこと前提で)
”サッカーに集中すべきだ”という声もちらほら聞きますが、そこは応援してあげるべきだと思います。一見関わりがなさそうでも巡り巡ってサッカーにもいい影響を及ぼすことが多いと私は思います。
現在では現役選手によって立ち上げられた一般社団法人なでケアだったり、海外選手によるYoutube等のSNS発信、各チームからのアイデアあふれる発信など以前よりもこういったメディアを通した発信が以前よりも増えてきていると感じてます。スポーツという枠を超えてこういった活動をしていくのは女子サッカーの発展や社会の発展にも良い影響を与えるのではないでしょうか。
最後に
スポーツはエンターテイメントであり、同時に人々に大きな感動を与えます。また時には政治や世界を動かすこともあります。
今日、世界は新型コロナウイルスの影響でスポーツ界は活動を休止し、多くの選手たちは自宅待機を要請されています。スポーツ選手はエッセンシャルワーク(国が機能するために必要とされる職業)とされていないからです。様々なものを犠牲にしてそのスポーツに長年身を注いでいる選手たちにとってはとても厳しい現実だなと思います。
ですが長い歴史の中でスポーツというエンターテイメントは受け継がれ続けていて、人々の生活を豊かにし続けてきています。そんなスポーツが私たちの生活に早く戻ってくる様に、この世界的緊急事態が1秒でも早く良い方向に向かっていくことを願います。
Stay safe !!
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